カシューナッツの殻から抽出した原料を使用、『バイオマス化粧板』の開発に成功

  • 化粧板
No.114M28
2014年11月18日

 

~カシューナッツの殻から抽出した原料を使用~
メラミン化粧板のバイオマス度を向上させた「バイオマス化粧板」を開発

アイカ工業株式会社(代表取締役社長:小野勇治 本社:愛知県清須市西堀江2288番地 資本金:98億9,170万円)は、カシューナッツの殻から抽出した原料を使用したメラミン化粧板「バイオマス化粧板」を開発、メラミン化粧板のバイオマス度をさらに向上させ、一般社団法人日本有機資源協会が2006年8月から本格運用を開始した「バイオマスマーク※160」の認定を取得しました。

【開発の経緯】
当社の主力商品であるメラミン化粧板は、化石燃料由来のメラミン樹脂または”フェノール樹脂”を、”紙”に浸透させ、熱と圧力をかけて成形することにより製造します。メラミン化粧板は、「耐熱性・耐水性・耐摩耗性などに優れた高い表面物性」「優れた加工性・施工性」といった特長があり、机の天板、家具・什器・パーティションの表面材などに用いられています。
また、当社は環境負荷の低減と企業発展の両立を目指す環境経営に取り組んでおり、2013年には、メラミン化粧板について、使用される”紙”が植物由来資源を利活用しているとして、「バイオマスマーク50(バイオマス度が50%であること)」の認定を取得しました。
このたび、当社は、メラミン化粧板用の”フェノール樹脂”の原料の一部を、カシューナッツの殻から抽出した原料(以下「カシューナッツオイル」といいます)に置き換え、「バイオマス樹脂」を合成、この「バイオマス樹脂」を使用した「バイオマス化粧板」の開発に成功しました。
これにより、「バイオマス化粧板」は、従来のメラミン化粧板のバイオマス度を超える、「バイオマスマーク60」の認定を取得しました。
なお、この「バイオマス化粧板」は、全ての事業活動において環境負荷低減活動を実施する、オフィス家具メーカー大手、株式会社岡村製作所(神奈川県横浜市、代表取締役社長:中村雅行)が製造・販売するデスクシステム「ADVANCE(アドバンス)」に採用されました。

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【バイオマスマーク認定の内容】
カシューナッツオイルは、アジア・南米・アフリカ等熱帯地域で栽培されたカシューナッツの殻から抽出した非可食の原料です。既存のメラミン化粧板に用いられるフェノール樹脂の原料の一部を、カシューナッツオイルに置き換えることで、カーボンニュートラルの効果であるCO2排出量を、従来のメラミン化粧板※2よりさらに削減できることになります。
今回開発した「バイオマス化粧板」は、一般社団法人日本有機資源協会よりバイオマスマーク認定を取得しました(認定NO.140007)。
こうしたバイオマス製品は今後、温室効果ガス排出・吸収目録から控除されていく取り組みが日本有機資源協会でも進んでおり、今後バイオマス化粧板もこれに寄与できる可能性があります。

当社は、経営方針に「健康と地球環境に配慮した商品提供の強化」を掲げています。事業理念である「快適、やすらぎ、環境、健康、安全など人と地球にやさしい商品の提供」を更に強化させ、環境経営を推し進めてまいります。

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※1 バイオマスマークとは
自然の恵みで持続的に発展可能な社会構築に貢献することを目的に、再生可能な生物由来の有機資源であるバイオマスを利用して生産された商品に対してバイオマスマークを付すことにより、消費者への啓蒙、認定商品の普及を促すものです。例えば木材は燃やすとCO2を発生しますが、成長時には大気中のCO2を光合成により固定するので、実質的にはCO2を増加させません。これを「カーボンニュートラル」と呼び、バイオマスマークはこのような動物や植物などを利用した製品に付与されています。
詳しくは、一般社団法人日本有機資源協会のホームページ(http://www.jora.jp)をご覧ください。


※2 従来のメラミン化粧板もバイオマス由来の紙原料を使用していることで、カーボンニュートラルの効果を有しています。

以上

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