- 不燃化粧板
No.123A63
2023年3月6日
福岡市地下鉄博多駅の改修工事でセラールシリーズが採用
既存壁面に直接施工。廃棄物が少ないサステナブルなリフォーム工法で約1,300㎡
アイカ工業株式会社(代表取締役 社長執行役員:海老原健治 本社:愛知県名古屋市中村区)のメラミン不燃化粧板「セラール」および「セラール セレント」が、2022年10月から2023年2月にかけて改修された福岡市地下鉄博多駅筑紫口で採用されました。既存壁面を下地として有効活用するリフォーム工法「セラールONタイル工法」にて1,300㎡にわたって施工されており、同工法での施工例としては過去最大規模です。
採用の背景
福岡市地下鉄では、駅の老朽化に伴い、お客さまが安全に駅施設を利用できるよう、内外装改修が進められています。博多駅筑紫口では、2022年10月から2023年2月に、地下1階コンコースにて天井、壁、誘導ブロックなどの内外装改修工事が行われました。
この改修工事のうち約1,300㎡の壁面で、当社のメラミン不燃化粧板「セラール」およびその高意匠タイプである「セラール セレント」が採用されました。既存のタイル壁面に直接重ね貼りするリフォーム工法「セラールONタイル工法」によって施工されています。一般的なタイル壁のリフォームでは、ドリルやハンマーで削りながらタイルを剥がしてモルタル下地を作り直す必要があり、廃棄物や粉塵、騒音が発生します。一方セラールONタイル工法は既存壁面を下地として有効活用するため、廃棄物・粉塵・騒音を大幅に減らせる地球環境にやさしい工法です。工期や総コストも抑制するため、職人不足や施工単価上昇といった建築業界の課題解決にも寄与します。なお、同工法での施工例としては、過去最大規模となりました。
当社は今後も、空間に彩りを与える内装材としての意匠性はもちろんのこと、機能性や施工性、サステナビリティにも優れた建材の提供を通して、魅力的な空間創出に貢献してまいります。
採用のポイント
今回の採用について、福岡市交通局施設課の鬼束氏は、「今回はコンコースでの改修のため、万一の備えとしてパネルの倒れ込み防止策の検討が必要でした。セラールは接着剤での施工が標準とのことですが、見切り材等のビス固定をする納まりによって、今回の条件を満たすことを確認しました。その上で、タイルの上に直貼りをする方法(ONタイル工法)を採用しています。過去にもトイレ改修等でONタイル工法を扱ったことがあり、駅の営業を止めることなく、全面的に下地を作りなおすことが不要で、駅をご利用のお客さまへの騒音、粉塵等の被害を最小限にできると考えています。また、2019年に開業したホテルへの連絡通路部分側には、デザイン性が高いセラールを使用しました。これまではシンプルなデザインのものを採用することが多かったのですが、洗練された雰囲気に仕上がっています。」と語っています。
採用製品について
■メラミン不燃化粧板「セラール」
1989年発売。メラミン樹脂含浸化粧層と特殊不燃コアを高温・高圧下で積層成形したパネルです。ハードユースに耐える硬度と強度、耐久性、耐熱性、不燃性を有する壁面材で、国土交通大臣不燃認定を取得しています。1990年代にキッチンパネルとして大ヒットし、建築業界における知名度が向上。現在はキッチンに限らず、病院や学校、交通施設などの壁面でも使用されています。
■メラミン不燃化粧板「セラール セレント」
2020年8月、従来のセラールとは一線を画す高意匠なメラミン不燃化粧板として発売。柄と艶を同調させる繊細なグロスマット仕上げにより素材の奥行き感を表現しており、ホテル、オフィス、商業施設、マンションエントランスの壁面など、ラグジュアリーな空間演出が求められる部位での採用が進んでいます。
■リフォーム工法「セラールONタイル工法」
1998年企画・開発。タイル壁面の上にセラールを重ね貼りするリフォーム工法です。既設のタイルを撤去する必要がないため廃棄物がほとんど出ず、環境負荷を低減させたサステナブルな工法といえます。工期・総コストを抑えながらより簡単に改修でき、施工時の粉塵や騒音も低減します。
物件概要
■施設名称 | 福岡市地下鉄 博多駅 筑紫口(地下1階コンコース) |
■所在地 | 福岡市博多区博多駅中央街1-1 |
■発注者 | 福岡市交通局施設課 |
■受注者 |
株式会社九鉄ビルト |
以上
注)このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、ご覧になった時点で内容が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新の情報は、 こちらよりお問い合わせください。
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