下水道施設コンクリート構造物の防食被覆材料に新工法3種類を追加

  • 補修・補強

No.125D45
2024年12月24日

下水道施設コンクリート構造物の防食被覆材料に新工法3種類を追加
ノンスチレンタイプのビニルエステル樹脂を用いた低臭気仕様で作業環境・地球環境に配慮

 アイカ工業株式会社(代表取締役 社長執行役員:海老原健治 本社:愛知県名古屋市中村区)は、下水道施設コンクリート構造物の防食被覆材料「ダイナミックレジン」に低臭気仕様の新工法3種類を追加し、12月25日(水)に発売します。

  • 防食被覆材料の施工風景イメージ

    ▲防食被覆材料の施工風景イメージ(左)と仕上がりイメージ(右)

  • 防食被覆材料の仕上がりイメージ

開発の背景

 コンクリート構造物は、健全であれば非常に強固なものですが、中性化、塩害、アルカリ骨材反応等の経年劣化によって耐久性が低下します。当社は、コンクリート構造物を保護・補修・補強する表面被覆材料として「ダイナミックレジン」シリーズを展開し、さまざまな建造物の長寿命化に貢献しています。
 中でも下水道施設のコンクリート構造物は、汚水・汚泥の中で発生する硫化水素に起因した硫酸による腐食が著しく、耐酸性・耐アルカリ性に優れるビニルエステル樹脂を用いた防食被覆材料が用いられてきました。性能の付加にはスチレンの含有が必要でしたが、スチレンは特定化学物質として指定されており、作業者の健康や周辺環境に影響を及ぼすリスクが課題となっていました。
 そこで、ノンスチレンタイプのビニルエステル樹脂を使用した防食被覆工法を開発しました。従来工法と比較して遜色のない性能をもちながら、スチレンを含まず低臭気であるため、作業環境の改善に寄与します。プライマーから上塗りまで、工程を通して特定化学物質障害予防規則(特化則)に該当せず、安全管理業務の軽減が図れます。また、スチレンに加え、トルエンとキシレン※1を含まないため、作業者の健康や周辺環境への影響を抑制できます。日本下水道事業団の工法規格B種・C種・D種に対応する3種類の工法「ダイナミックレジン DR-NS-B工法/DR-NS-C工法/DR-NS-D工法」として、12月25日に発売します。なお、B種対応の「DR-NS-B工法」とD種対応の「DR-NS-D工法」は従来工法に比べて1工程少なく、作業時間が短縮できます。
 作業環境と地球環境に配慮した下水道施設コンクリート構造物向け防食被覆工法として提案を進め、「ダイナミックレジン」シリーズの拡販を図ります。
※1:スチレン、トルエン、キシレンは、「厚生労働省シックハウス(室内空気汚染)問題に関する検討会」が、安全かつ適正な使用のための室内濃度指針値を設定している揮発性有機化合物(VOC)の一種です。

「ダイナミックレジン DR-NS-B工法/DR-NS-C工法/DR-NS-D工法」の特長

■スチレンを含まず低臭気
ノンスチレンタイプのビニルエステル樹脂を用いています。従来工法に比べて臭いが少なく、作業環境の改善に寄与します。

■工程を通して特化則に該当しない
プライマーから上塗りまで、工程を通して特定化学物質障害予防規則(特化則)に該当せず、安全管理業務の軽減が図れます。また、スチレンに加え、トルエン、キシレン※1を含まず、作業者の健康と地球環境にやさしい工法です。

■性能は従来工法と同等
耐薬品性能をはじめとする性能は、従来工法と比較して遜色がありません。

  • DR-NS-B工法の工程図

  • DR-NS-C工法の工程図

  • DR-NS-D工法の工程図

製品概要

■製品名

ノンスチレンタイプビニルエステル防食被覆材料「ダイナミックレジン DR-NS-B工法/DR-NS-C工法/DR-NS-D工法」※2

■用途

雑排水槽施設(下水道施設)のコンクリート構造物向けライニング材(表面被覆材)

■価格

DR-NS-B工法 13,000円/㎡
DR-NS-C工法 25,000円/㎡
DR-NS-D工法 26,000円/㎡ (いずれも材工設計価格、消費税抜き、300㎡基準)

※2:施工はダイナミックレジン工業会に所属し、かつ認定された施工店に限ります。詳しくは最寄りの支店・営業所へお問い合わせください。

販売開始時期

 2024年12月25日

年間販売目標

 2億円

以上

注)このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、ご覧になった時点で内容が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新の情報は、 こちらよりお問い合わせください。

 

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