有機微粒子のサステナブルタイプが複数の化粧品メーカーで採用

  • 機能材料

No.126C39
2025年12月15日

有機微粒子のサステナブルタイプが複数の化粧品メーカーで採用
マイクロプラスチック代替として「ガンツパールGE-0630P」の納入を開始

 アイカ工業株式会社(代表取締役 社長執行役員:海老原健治 本社:愛知県名古屋市中村区)の、天然物由来原料を活用した有機微粒子「ガンツパール GE-0630P」が、国内外の化粧品メーカーにマイクロプラスチック代替として採用されました。ファンデーション等の原料用に納入を開始しています。

  • ガンツパール GE-0630使用イメージ

    ▲「ガンツパール GE-0630P」使用イメージ

採用の背景

 有機微粒子「ガンツパール」は、高度に生成された微細な粒子状の製品です。無機微粒子に比べ低比重で柔らかい、透明性が高い、樹脂へのなじみや分散性に優れている、といった特長があり、化粧品用途から光拡散剤や改質剤などの工業用途まで幅広く使用されています。特に化粧品用途では、皮膚刺激が少なく、さらさら感、伸び広がり性(伸展性)、カバー力(ソフトフォーカス性)といった機能を付加できる製品として、国内外で長年にわたりご愛顧いただいています。一方で、近年はより地球環境に配慮した材料に対するニーズが高まりを見せています。
 そのような中、天然物由来原料を活用した有機微粒子として2022年6月に発売した「ガンツパール GE-0630P」が、国内外の化粧品メーカー複数社で採用されました。化粧品メーカー各社による安全性等の厳しい試験をクリアし、ファンデーション等の原料用に納入を開始しています。海洋汚染の原因物質として指摘されているマイクロプラスチックを代替できる点、従来品に無いしっとりとした使用感を付加できる点、疎水性が高く油剤への配合が容易な点、さらにはプレス成形性の向上などが、評価されています。
 地球環境に配慮した化粧品材料として、引き続き化粧品メーカーへの提案を進め、拡販を図ります。当社は今後も、サステナブルな素材を使用した製品や温室効果ガスの削減に寄与する製品を開発し、サステナブルな社会の実現に貢献してまいります。

「ガンツパール GE-0630P」の特長

■植物由来のステアリン酸を原料に使用
ステアリン酸は、高級脂肪酸の一種で、かねてより化粧品原料として使用されている材料です。GE-0630Pは植物由来のステアリン酸を使用しており、非ポリマー微粒子でありながら従来品と同等の耐油性、耐熱性をもち、吸油性、ソフトフォーカス性に優れます。メイクアップ化粧品をはじめスキンケア化粧品にも使用可能で、よりしっとりとした使用感と優れたカバー力を付加します。

  • ガンツパール GE-0630の拡大画像

    ▲「ガンツパール GE-0630P」拡大画像

製品概要

■製品名

有機微粒子「ガンツパール」

■グレード・品番

サステナブルタイプ GE-0630P
■用途

化粧品用テクスチャー改良剤

■粒子形状

球状

■平均粒子径

6μm

以上

注)このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、ご覧になった時点で内容が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新の情報は、 こちらよりお問い合わせください。

 

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