- 機能材料
2015年3月18日
タッチパネルのフィルム用ハードコーティング剤
「アイカアイトロン」の高機能商品群「Zシリーズ」を拡充
アイカ工業株式会社(代表取締役社長:小野勇治 本社:愛知県清須市西堀江2288番地 資本金:98億9,170万円)は、タッチパネルの更なる普及を見込み、タッチパネルのフィルム用ハードコーティング剤「アイカアイトロン」の高機能商品群「Zシリーズ」のラインアップを拡充します。
【開発の経緯】
タッチパネルは、スマートフォンやタブレット端末などの普及や進化などにより、違和感なく操作されるようになってきています。また、ノートパソコンやモニター、デジタルサイネージ、電子黒板などの用途で大型化が進み、自動車のエアコンスイッチや自動販売機など、これまで旧来のボタン式操作が当然とされてきた分野においてもタッチパネルでの操作が広がるなど、多種多様なニーズが産まれつつあります。
当社はこれまで、スマートフォンやタブレット端末向けに特化した紫外線硬化型のハードコーティング剤を製造してまいりましたが、タッチパネル市場の更なる拡大を見込み、様々な用途、ニーズに適した機能性を付与した紫外線硬化型ハードコーティング剤の開発に成功、サンプルワークを開始しました。
【新商品の特徴】
<親水性アンチブロッキング剤><高屈曲性アンチブロッキング剤>
アンチブロッキングハードコート(特許技術)は、当社の有機微粒子合成技術を駆使することで塗膜にナノサイズの凸凹を付与したハードコーティング剤です。工程中の保護フィルムを不要とし、タッチパネル製造におけるコスト削減に繋がることが評価され、当社のハードコーティング剤の主力商品となっています。
このたび、アンチブロッキングハードコートに、新たに「親水性」「高屈曲性」という機能を追加することに成功。「親水性」はタッチパネル製造工程で使用する粘着テープとの密着力が向上するメリットがあり、「高屈曲性」は、クラックの発生を抑える機能が加わりました。
<新規プライマーコーティング剤>
ハードコーティング剤の塗膜表面に特殊な官能基を付与させることで、大画面タッチパネルのセンサー材料との密着力を著しく向上させる機能を付与することに成功しました(特許技術)。
<高硬度・高伸度コーティング剤>
特殊な光架橋性ポリマーを利用、硬くて伸びるコーティング剤の開発に成功。この商品は、自動車内装パーツなどの部材で一部販売がスタートしています。
このほか、ガラスに代わる高硬度の<有機無機ハイブリッドコーティング剤>や<曇り防止(防曇)コーティング剤>などを新たにラインアップに加え、サンプルワークを開始しました。
【販売開始時期】
2015年7月
以上
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