金属光沢/光学多層膜調・高成型性ハードコートフィルム ルミアートRHC-1700シリーズ発売

  • 機能材料

No.111F12

2011年 2月 10日

アイカ工業株式会社(代表取締役社長:小野勇治 本社:愛知県清須市西堀江2288番地資本金:98億9,170万円)は、金属光沢/光学多層膜調・高成型性ハードコートフィルム「ルミアート®HC-1700シリーズ」を発売する。

 

【発売の背景】

携帯電話・ノートPCなどの電子機器のディスプレイの表面に使用されるフィルムは、金属蒸着※1を施した鏡面光沢のものや、光学多層膜※2を施し光学干渉(見る角度によって色が変わる現象)を利用した加飾が人気となっている。しかし、このような加飾を施すには、真空蒸着装置など大がかりな設備が必要であり、コスト高の原因となっていた。

 

今回、アイカ工業では、特殊樹脂合成技術を用いた高成型高耐擦傷性ハードコート樹脂(アイカアイトロン®)と、東レ株式会社のナノ積層技術を用いた金属光沢調易成形フィルム(PICASUS®)を組み合わせることで、真空蒸着装置を必要とせずに金属光沢感や光学多層膜のようなパール感が得られる高成型ハードコートフィルムを開発することに成功した。アイカ工業では、主に需要が旺盛な中国で拡販していく。

※1 金属蒸着  …真空下で金属材料を加熱し蒸発させ、被対象物に金属薄膜を形成させる技術。

※2 光学多層膜…光学的に透明で屈折率の異なる2種以上の材料をナノスケールの薄膜で積層した膜。屈折率と膜厚を調整することで任意波長の光だけを反射させ、見る角度によって色が変わる意匠を実現できる。


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【金属光沢調】                 【光学多層膜調】
 
 

【特徴】

□優れた耐擦傷性

従来のフィルムよりも擦り傷が付きづらく、美しい外観を長期間維持できる。

□優れた成型性

複雑な形状や深絞りにも対応することができる。

□美しい外観と環境対応

金属鏡面や光学多層膜のようなパール感を金属フリーで実現できるため、環境に配慮し、かつ電波干渉の問題がない。

□歩留まり向上

真空蒸着を不要とすることで、工程削減およびフィルムの傷を解消し、歩留まり向上が期待できる。

 

【製品概要】

□商品名  :ルミアートHC-1700     (金属光沢調4種、光学多層膜調1種)

□発売開始 :2011年2月

 

【初年度販売目標】 3億円

 

注)このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、
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