コンクリート片はく落防止工法「ダイナミックレジン ストロンガードTNK工法」発売

  • 補修・補強
No.118D24
2017年8月31日

 

トンネル覆工コンクリート小片はく落対策、橋梁コンクリート片はく落防止工法
「ダイナミックレジン ストロンガードTNK工法」を販売開始

アイカ工業株式会社(代表取締役社長:小野勇治 本社:愛知県清須市西堀江2288番地 資本金:98億9,170万円)は、トンネル等における覆工コンクリートの小片はく落ならびに橋梁コンクリート片はく落を防止する「ダイナミックレジン ストロンガードTNK工法」の販売を開始いたしました。

【発売の背景】
かつては丈夫で長持ちと考えられていたコンクリート構造物において、経年劣化によって高架橋やトンネル内部のコンクリート片のはく落による事故が起きており、近年の高速道路や新幹線のトンネルにおけるインフラの老朽化が社会問題となる中、メンテナンスの重要性が認識されるようになりました。
当社は、以前よりインフラの補修・補強分野を成長分野と位置づけ、重点項目のひとつとして、橋梁やトンネルなどの公共工事におけるコンクリート片はく落防止や老朽化防止・長寿命化対策など、多様な用途の商品を開発・販売してきました。
この度、東日本高速道路株式会社・中日本高速道路株式会社・西日本高速道路株式会社編著のトンネル覆工コンクリート小片はく落対策の規格改訂(平成27年7月版)に伴い、トンネル内部の有筋区間および無筋区間の双方に対応した「ダイナミックレジン ストロンガードTNK工法」を開発、販売を開始しました。
これまでの「はく落対策繊維接着系工法」は、「小片はく落対策工」と「小片を超えるはく落対策工」の2種類に分類されていました。平成27年7月からの新規格は、小片はく落対策工をさらに「有筋区間」と「無筋区間」に分け、そのうち有筋区間対応の規格を指します。有筋区間はトンネル入り口付近の区間であるため、トンネル一般部(入り口よりも内部側。主に無筋区間)の地形内部の条件に加え、地形・気象などの外的条件によっても支配されます。そのため、有筋区間は無筋区間と比べて厳しい条件に耐えうるはく落対策が必要とされます。
本工法は、有筋区間と無筋区間の双方に対応しています。これにより、2015年より販売している小片を超えるはく落対応工「ダイナミックレジン ストロンガードTNS工法」と組み合わせることで、トンネルのはく落対策を全面的にサポートすることが可能となりました。
※小片を超えるはく落:想定されるはく落塊の荷重が0.5kNを超えるものの、はく落面積が1㎡程度以下のコンクリート片

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【押し抜き試験の状況】 【延焼性・自己消火性試験の状況】

【用途】
■トンネル明かり巻き内空側、抗口部、低土被り区間(有筋区間)の覆工コンクリート小片はく落対策
■トンネル一般部(無筋区間)の覆工コンクリート小片はく落対策
■橋梁コンクリート片はく落防止

【特長】
■はく落防止性能の適用温度範囲は-30℃~+50℃(寒冷地にも対応)
■特殊連続繊維シートの使用により、高い「押し抜き性能」の保持が可能
■難燃性エポキシ樹脂系接着剤の使用により、「延焼性・自己消化性」、「発生ガスの安全性」を保持
■仕上げ塗料に耐候性の優れた無機系塗料を採用

【規格】
以下の要求性能を満たしています。

■東日本高速道路株式会社・中日本高速道路株式会社・西日本高速道路株式会社編著「トンネル施工管理要領(平成28年8月版)」の「はく落対策 有筋区間 繊維接着系工法 小片はく落対策工の材料」

■東日本高速道路株式会社・中日本高速道路株式会社・西日本高速道路株式会社編著「トンネル施工管理要領(平成28年8月版)」の「はく落対策 無筋区間 繊維接着系工法 小片はく落対策工の材料」

■東日本高速道路株式会社・中日本高速道路株式会社・西日本高速道路株式会社「構造物施工管理要領 3-7はく落防止(平成28年8月版)」

【工程】

TNK工法 標準施工仕様.jpg

【工程図】
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【商品概要】

■商 品 名 ダイナミックレジン ストロンガードTNK工法
■販売開始時期 2017年7月
■価    格 20,300円/㎡ (材工設計価格、平成29年度東京、消費税抜き)

【初年度販売目標】
1億円

以上

注)このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、ご覧になった時点で内容が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新の情報は、こちらよりお問合せ下さい。

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